年越しや初詣で神社に参拝することは、多くの人にとって特別な瞬間ですよね。
しかし、生理中の神社参拝のマナーについて知っている人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、生理中の神社への参拝や初詣には、どのようなマナーがあるのかを解説していきます。お宮参りや初詣にまつわる儀式や習慣、また、生理中はどのような意味や謂れ(いわれ)があるかも含めて、ご紹介します。神社への参拝や初詣に興味がある方、もっと知りたい方は、ぜひご覧ください。
神社参拝と初詣の紹介
初詣は、日本の伝統的な行事です。初詣は日本の伝統的な行事であり、各地から人々が集まり、新年の繁栄と幸福を祈願します。
初詣とは?
初詣とは、新年の初めに神社やお寺に特別にお参りすることで、その1年が安全に過ごせるよう祈願する行事です。お参りでは、一年の無事と繁栄を祈り、新しい年への希望や願い事を祈ります。
神社やお寺では、お守りを買ったり、おみくじを引いたり、地域の行事に参加したりする場合もあります。
また、神社での祈祷は一年を通して行われています。祈祷は、神様にお参りし、神様のご加護を願うのが一般的です。
生理中のお宮参り・初詣のマナー
生理・月経は、日本だけでなく、多くの文化圏で特別視され、タブー視されることが多いです。神社やお寺の参拝では、生理中の参拝のマナーを知っておくことが大切です。
生理中に神社やお寺にお参りすることは、悪いことではありませんが、具体的なルールやマナーがありますので、知っておきましょう。
生理中の神社参拝や初詣は避けるべき
日本では古くから、生理中は、神社仏閣への参拝を避ける習慣があります。これは仏教の不浄を避ける教えに由来すると考えられ、整理中(月経中)の女性は、神社仏閣に参拝してはいけないとされてきました。
しかし、この信仰には宗教的・科学的な根拠はなく、迷信に基づく風習とされることがほとんどです。また、どの宗教・団体でも正式に推奨しているわけではありません。
生理中の神社参拝や初詣を控える理由
生理中の神社参拝や初詣を避けるのは、2つの理由があります。
生理中の神社参拝や初詣を控えるべき理由1
生理は出産状況と同じであると認識されています。そのため、(穢れ)=(気枯れ)の状態から、気力と免疫力が落ちてしまうため、無理に参拝をすべきではないという、体調を配慮した意味もあります。
生理中の体力の消耗
生理中は、経血の排出にエネルギーを使うため、体力を消耗しやすく、免疫力もかなり下がります。人によっては、貧血気味になる人も多いです。
ホルモンバランスも変わるため、精神的にも浮き沈みが激しくなり、イライラする女性もいます。また、仕事や勉強など、日常生活で当たり前にできるでも、生理中はしんどかったり負担を感じる場合もあります。
生理中は、無理をせず、体を労わり、できるだけ身体を温めましょう。また、洋服選びも、できるだけ腰回りが楽な服装がおすすめです。
生理中の神社参拝や初詣を控えるべき理由2
最も一般的な理由は、神社仏閣は神聖な場所とされているため、生理中に神社仏閣、鳥居をくぐることは良くないとされてきました。
「汚れ状態で神社に入るのは神様に対して失礼にあたる」という理由もあります。生理中に神社仏閣に参拝するのは縁起が悪いとされるのは、不浄があることでお供え物のエネルギーや気力が弱まっていると考えられるからである。
穢れ(けがれ)とは?
穢れとは、忌まわしく思われる不浄な状態。 死・疫病・性交などによって生じ、共同体に異常をもたらすと信じられ避けられることを指します。
日本では、平安時代に「貞観式」のなかで生理が「穢れ」と規定され、明治時代まで受け継がれました。
赤不浄(あかふじょう)とは?
赤不浄とは、女性の血の忌みのこと。 かつて出産の出血も、月経の出血も、ともに穢(けがれ)とみなされ、その期間中の女性は、社会的に生活を拘束されることがありました。 そのため、この期間中は家族と別に生活することもあったといわれています。
女性の血を穢とみる原因は、仏教の影響が強いといわれ、「女人禁制」などのことばも伝承されてきました。
女性禁制や穢れとされたのはなぜ?
子宮は、生命を宿しこの世に生み出す出入り口です。生理(月経)は出産と同じ状況と認識されていたため、毎月くる生理(月経)は、この期間この世と別の世を繋ぐ世界の出入り口であると解釈され、神秘的な状況と捉えられてきました。
つまり、女性の身体の中で起こっているこの状況が、小さな宇宙を子宮に抱えている状態だとイメージするとわかりやすいです。神に近い状況(神と繋がる状況)であるとされ、恐れられていたという解釈があります。
まとめ
生理中は、神社仏閣の参拝は避けましょう。
生理が終わってから、のんびり参拝しましょう。「お正月期間に参拝しないと、運気が落ちるのでは?」「神様に失礼にならないか?」など思う人もいるかもしれませんが、そんなことありません。
体調が万全の状態で、あなたの体調と時間にゆとりがあるときにゆっくり参拝した方が、神様も喜びますよ!