「引き寄せの法則」という言葉と意味を知っている人も多いですよね。
「どうして私は望みが叶いにくいのに、あの人は何でも願いを叶えているんだろう・・・」
なぜかいつも望みが叶いやすい人が、あなたの周りにもいませんか?
いつも笑顔いっぱいで幸せそうにしている人と自分は何が違うんだろう、と気なる瞬間があったりすると思います。
ネットで調べていても、似たような内容が多く共有されています。
でも、イメージは掴めても、それを実際にどうしたらいいかが具体的にわからない場合がほとんどです。
結局、「本当に引き寄せの法則なんてあるの?」「上手くいかないじゃん!?」と諦めてしまう人が多く存在することも事実です。
コツさえわかれば、実践するかしないかはあなた次第。
でも、このコツを知ることが、実は1番難しかったりしますよね。
この記事では、多くの人があまり語らなかった「引き寄せの法則」のコツをわかりやすく徹底解説します。
引き寄せの法則って何?|今更聞けない基礎をわかりやすく解説
引き寄せの法則とは、「強く願ったり、信じていることは現実化しやすい」というもの。
つまり、思考がポジティブな状態でいれば良い状態を引き寄せ、思考がネガティブなことを意識すると望まない現実を引き寄せてしまう、という法則です。
引き寄せの法則は、Law of attraction の日本語訳になります。Attractionは、吸引・引き寄せの意味。
では、本当に存在するの?という疑問を解消すべく、科学的根拠について現在解っている範囲で具体的に解説していきます。
引き寄せの法則の起源と科学的根拠|思考は現実化する仕組み
この引き寄せの法則は、ニューソートと呼ばれる「19世紀アメリカ合衆国で始まった、キリスト教における一種の異端的宗教・霊性運動の潮流によるおける信念」であり、実は、実証的な科学的根拠は正確にはまだ証明されていません。
ですが、引き寄せの法則は、エネルギー論として解釈され、量子力学・量子物理学や脳科学と結びつけて科学的に説明できると謳われています。
特に、2006年に、ザ・シークレット(原題:The Secret)というロンダ・バーン(Rhonda Byrne)の本が話題になり、世界中にこの思想が広がりました。
量子力学・量子物理学と引き寄せの法則の結びつき
量子力学とは、この地球上に存在する全ての物質を構成している素粒子と呼ばれるミクロの世界の科学のこと。 全ての物体は原子からできており、さらに全ての原子は素粒子からできています。
では、なぜ引き寄せの法則の証明として活用されているのか。
それは、物理学者によって、粒子加速器を使い「人が思考している時だけ素粒子が存在する」ことを突き詰めたことがきっかけでした。
素粒子は単なる振動にすぎないため、何かのきっかけがあって初めて注目を集め存在します。
つまり、「人が思考している時」に反応して存在(振動)をしたため、思考がエネルギーであると認識されたのです。
また、原子は素粒子の配列によって成り立つので、結果、原子はエネルギーの小さな塊(かたまり)であると認識されました。
脳科学と引き寄せの法則の結びつき
続いて、引き寄せの法則が脳科学と結びつく理由についてです。
脳科学はまだ発展途中の学問とされており、近年多くの検証の中様々な説が解明されつつある期待すべきジャンルです。そのため、この脳科学によって明らかになってきたことがあります。
引き寄せの法則には、アファメーション(自己暗示)の話がよく出てきます。
アファメーションとは、なりたい自分になるための言葉による思い込(自己暗示)のこと。一般的には、肯定的な自己暗示・自己説得・自己宣言として表現されます。
引き寄せの法則では、幼少期から何度も親や周囲から言われ続けてきた言葉により、自身のセルフイメージや先入観が潜在意識に植え付けられていると考えられています。
その潜在意識の書き換えやブロックの解除を行うために、アファメーションを使いましょう、というのが引き寄せの法則では解説されています。
この内容が、脳科学にピッタリ当てはまっているのです。
脳科学では、自分の発している意識や言葉・耳にする言葉が、時間をかけてその人の心や脳に影響を与えると解釈されています。
引き寄せの法則と哲学的解釈
ザ・シークレット(原題:The Secret)の書籍の中でも、心理学・哲学とも結びつけて解説されていましたが、よく挙げられるのがプラトンの「イデア論」です。
イデアとは、ギリシャ語で「見る・知る」という意味の「idein」の派生語で、「見えているもの・姿・形」を意味しています。
本当にこの世に実在するものの根源は全てイデアにあり、私たち人間の現実(肉体的に感覚する対象や世界)はあくまでイデアの「似像」にすぎない
これが、イデア論の考え方です。
つまり、別の世界(空間)で全てのものが作られ存在し、それが私たちの現実世界に投影されているだけだ、というのです。
え?何それ?と思った人もいるかもしれません。
でも、具体的な例を挙げると、私たちが何も見ずに絵を描くとき、頭の中で何を描くかまず思い描きます。例えばデザインを生業(なりわい)としている人は特にそうでしょう。家の設計やリフォームの仕方、洋服のデザインなど、最初に必ず頭の中で想像します。
結局、この物理的に存在しない思考の空間がイデアと解釈され、現実世界は似像であり投影をしているという事実が説明できてしまうのです。
引き寄せの法則が上手くいかないその理由
ここまでで、引き寄せの法則の基礎を解説しました。
ここからは、引き寄せの法則のコツと上手くいかない理由について説明します。
実は、引き寄せの法則は、上手くいく・上手くいかないはありません。
ただの「法則」なので、そのルールが存在しているだけです。
つまり、「引き寄せの法則が上手くいかない」が上手くいっているのです。
もっとわかりやすく解説していきますね!
引き寄せの法則は、本当は「引き寄せていない」
筆者は、引き寄せの法則のネーミングが悪いと思っています(苦笑)。
引き寄せるんじゃなくて、実は自分の内側(内面)から生み出している・創り出しているのです。
引き寄せの法則の科学的解釈でも説明した通り、量子物理学・量子力学で解釈しても、私たち人間が思考することにより振動(素粒子が動き)が発生し、素粒子が集まり配列し原子(物質)が生まれると解釈されています。
ということは、引き寄せてるんじゃなくて、あなたが現実を創り出しているんです。
現実世界に何かあったものを、引き寄せてるのではなく、あなたが想像した瞬間、それはあなたの知らないところで発生して(創り出されて)、この現実世界に存在(物質化)するのです。
引き寄せているわけではないので、願いを無限に叶えることができるという理由も説明できます。
私たちは「予想したこと」を引き寄せている
つまり、全ての引き寄せの根源は私たちの思い描いた想像・思考です。
不安なこと、心配なことを予想したことはないですか?
「あの人に嫌われるかも・・・」
「この商談、絶対に上手くいくわけないと思うよ?」
「失敗したらどうしよう。取り返しがつかなくなっちゃうかも」
こんなふうに、私たちは夢や願望を実現したいと言いつつ、「失敗するかもしれない」という不安・恐怖の感情を同時に持っていたりします。
そして、「予想していた通り」本当にそうなって嫌な想いをしたことがある人も多いはず。
この経験が1度でもある人は、もうすでに引き寄せマスターなのです!
嫌なことを想像して、実際に失敗したりそうなった経験があるなら、もう引き寄せのやり方をあなたは理解しています。
引き寄せのコツ|私たちは同じ現実を生きていないことを知る
もう一つ大切なのは、私たちの現実は1つではないということです。
同じ体験をしても、その瞬間何を感じ、何を見ているのかは人それぞれ異なります。
例えば、東京のスクランブル交差点を、10人の人が同じ方向からまっすぐ歩いてみても、みんなが同じものを見ているでしょうか?
特殊な能力がある人でない限り、おそらくみんなバラバラなものにフォーカスしているはず。看板を見ている人、正面を歩いてくる人の服装を見ている人、信号が変わるかどうかをチェックしている人、すれ違う女子高生の会話に意識が向いている人。
よく、「黄色い車を意識すると決めてください。そのまま街へ出たら、たくさんの黄色い車が目に入って引き寄せていますね!」というのは、結局この話と同じです。
私たちは何を見るかも自分の意志で選んでいます。
つまり、何を感じるかも、自分の意志で選べば、なんでも引き寄せ(創り出せ)るのです。
あなたの世界を創っているのは、あなた自身。
つまり、創造主や神は、あなた自身です。
逆を言うと、自分以外の創造主は個々その人です。だから、相手を変えることもできないわけです。
引き寄せの方法のコツ|執着を手放すってどういうこと?
よく、引き寄せるために執着を手放しましょうといいます。
願いたい願望を強く思い続けることが引き寄せの法則なのに、矛盾しているようで「どうして?」と意味がわからなくなりますよね。
簡潔に解説すると
なので、結局「失敗したらどうしよう」「上手くいくか心配」というマイナスな感情を放ち続けるからダメよ、という意味です。
あなたが本当に「この願い、絶対に叶う!」と信じきっていた場合はどうでしょう?どんな状態になりますか?
きっと、「ま、どうせ叶っちゃうしなー♪」という気楽な気持ちのはず。
確実に実現するので、きっと願い続けないはずです。そして、たまに思い出しても想像してニヤニヤしているだけのなのです。
引き寄せの法則のコツ|すぐに実践できる正しい方法
続いて、もっと効率良く引き寄せるコツを解説していきます。
すぐに実践できて、簡単な方法に絞ってお伝えしていきますね。
- 【お金を引き寄せたいなら】実際に自分以外のためにお金を動かす
- 【欲しいものがあるなら】実物を見に行ったり触れたりする
- 【素敵なパートナーが欲しいなら】細かい理想像を明確に書き出してみる
【お金を引き寄せたいなら】実際に自分以外のためにお金を動かす
お金の引き寄せは、ほとんどの人が望む願望ですよね!
すぐに実践できる簡単な方法が1つあります。
それは、物理的にお金を動かすのです。
どういうことかというと、お金が欲しい人は特に、「お金が無い」という執着の気持ちが大きいことが特徴で、実際に「欲しい!」状態に意識をフォーカスしています。
つまり、
↓
「お金が欲しい」状態を引き寄せる
↓
欲している状態なので、「お金は無い」まま
という引き寄せ(生み出し)を実現しているのです。
そこで大切なのは、今現在すでに「お金がある」にフォーカスする必要があります。
そのため、実際に現在持っているお金を少しだけ自分以外のために使って下さい。
ここで大切なのは、あなたがそのお金を遣う際にストレスにならないこと。金額が大きすぎると、「こんなに遣ってしまった・・・」と精神的にダメージを受けます。
人によっては、10%などと伝えている人もいますが、10%って結構大きいですよね。筆者は1%くらいだとストレスなく使えるかなと感じています。
自分のためにお金を遣うのではなく、家族や友達、または困っている人や動物・自然など。あなた以外のためにお金を活用して下さい。1番良いのは、相手がわからない寄付という方法です。
↓
お金に対する執着心が減る
相手がわからないと、恩着せがましくならないですし、執着もなくなりますよね。
筆者の場合、動物が大好きなので、動物保護をなさっている人へ支援物資や寄付を毎回行なっています。誰か(筆者の場合は動物)の役に立てているんだと思うと、もっと頑張って稼ごうという気持ちとお金を得て回していることで、誰かに役になっているという小さな誇りも生まれて、精神衛生上もとても良いです。
【欲しいものがあるなら】実物を見に行ったり触れたりする
欲しいものを引き寄せたいのなら、実際に実物を見に行って下さい。
例えば、欲しい家・欲しいバッグ・欲しい服など。
どれだけ高くても、見るのはタダ(無料)です。実際に見たり触れたりしてみると、あなたがそれを本当に欲しいのかが判断できます。
欲しいかどうか迷う体験に意味があります。
↓
欲しいかどうか迷う体験をして、自分の本音を知る
実際に見てみたり触れてみて「やっぱり欲しい!」となったら、具体的にどうすれば買えるか、私たちは無意識に手段を探し始めます。
短期間が稼げそうな副業が見つかったり、家にある不要なものが高額買取されたり、誰かがお得に購入できる方法を教えてくれたり、臨時収入が入ったり。本当に手に入れたければ、ちゃんとどこかで繋がっていくはずです。
それに、実際に見てみたら欠点が見つかり欲しくなくなることもあります。
願望実現するためには、行動しながらあなたの本当の気持ちに向き合う必要があるのです。
【素敵なパートナーが欲しいなら】細かい理想像を明確に書き出してみる
素敵なパートナーが欲しい!という人に限って、理想像がかなり漠然としているケースが多いです。
- 優しい人
- 背が高くてスラッとしている30代
おそらく、多くの人がこのようなふわっとしたイメージしか無い場合が多いのです。
もっともっと!具体的に!誰にも隠す必要のないあなた自身の本音と向き合って下さい。
↓
あなたが本当に望んでいるタイプを知れば、引き寄せセンサーが働く
実際に付き合って結婚することになると決まっていたら、あなたが重視するのは何かを知るべきです。
それは、ワガママになってという意味ではなくて、本当に心からホッとできる居心地の良い相手の条件を自分が知らなければ、引き寄せセンサーが働かない、という意味です。
「年収5,000万以上の人がいい」と思っていても、実際そんなに必要なくて、それよりもあなたのことを大切にしてくれる人の方があなたは望んでいる場合も多いです。
引き寄せの法則を上手に使いこなすとこんな現実がやってくる
続いて、すでに存在している引き寄せの法則を、ポジティブに上手に使いこなした場合の体験談を共有します。
【実体験】有名大手企業に転職し、さらに昇進し年収が3倍になった話
筆者の体験談です。
ある会社を退職し、転職先を探していたところ、かなり有名な大企業が中途採用募集をしていました。
応募しならが「ここで働いたらどんな感じになるんだろう」と応募フォームから履歴書や職務経歴書を送信。あまりにも大企業だったので、「ここで働けたらかっこいいなぁ」「こんなこともできちゃうんだろうか?」「福利厚生が凄すぎない!?」など、勝手に妄想が膨らみ、まだ面接もしてもらっていないのにニヤニヤしながら応募しました。
当時、親からも「そんなすごい会社に受かるわけないだろ」「無理じゃない?」と言われましたが、「応募するのはタダでしょ?受かったらすごくない?」と完全に妄想モードでキャッキャ言っていました。
1ヶ月後、書類選考合格と面接の通知が!!!
2回の面接を終え、正式に入社したかった大企業に採用されたのです。
更に、雇用されて1年後には、管理職へ昇進をしました。
この時も、上司を見ながら「管理職になったらすごいだろうなー」「給与も上がるに違いない!」と勝手に妄想を楽しみつつ、実は、昇進する前に家まで買ったんです。まだ昇進してないのに(笑)
結果、転職前の年収の3倍になりました。
これは、筆者が体験した本当の話です。
実際に効果があった引き寄せの法則に関する本・書籍3選
引き寄せの法則について、ここまで解説して来ました。
でも、今までの先入観や思考の習慣を書き換えるのは難しいですよね。
こんな時に、本を活用することがもっとも効果的です。お値段も安く、自分のペースで読み進めていけるだけでなく、繰り返し読むことができるからです。怪しいセミナーに参加するよりも、本の購入をおすすめします。
たくさんの引き寄せ本が出ており、山ほど購入し読みました。しかし、ほとんどが読まなくていい(効果が無い)本ばかりでした。あなたにはそんな損はしてほしくないので、実際に効果があった本だけに絞ってご紹介します。
1位:すべてのお金の悩みを永久に解決する方法
引き寄せの法則を実践する際に、1番効果を発揮できた書籍です。
上記の体験談は、この本を読み、アファメーションを進めることで大手外資系企業への再就職の願望実現できました。
タイトルに『お金』とありますが、お金のことはもちろん、他の望みも引き寄せできました。筆者の場合、仕事以外にも、家や車などです。本屋さんでは在庫がほぼなく、増版もなさそうなので、もし在庫があれば手に取ることをおすすめします。
2位:宇宙に上手にお願いする法 (Successful wishing)
読みやすく、体験談が多く掲載されている引き寄せの法則の本です。シリーズ化されていますが、この最初に出版された1冊のみで十分です。(他シリーズはあまり効果がないのでおすすめしません。)
心の中に浸透しやすく、実践することが少ないため、引き寄せに対して先入観がある人に特におすすめします。
3位:ザ・マスター・キー
『人を動かす』のデール・カーネギーやビル・ゲイツも激賞。最強の成功哲学であり自己啓発の名著! 全米ベストセラーザ・シークレット(原題:The Secret)の原典となった書籍です。
24週間の実践プログラムになっているため、有料セミナー級の内容といえます。ご紹介した3冊の中で1番形式的な古い書籍なので、「難しい」と感じる人もいると思います。そのため、『引き寄せの法則をもっと極めたい』という人におすすめです。
まとめ
この記事では、具体的に引き寄せの法則のコツや仕組みを解説しました。
今まで目にしてきた「引き寄せの法則の活用法」よりも、具体的かつ実践的だったはずです。
- 【お金を引き寄せたいなら】実際に自分以外のためにお金を動かす
- 【欲しいものがあるなら】実物を見に行ったり触れたりする
- 【素敵なパートナーが欲しいなら】細かい理想像を明確に書き出してみる
望んでいる願いは、人それぞれ違います。一人一人が幸せいっぱいになれば、誰かを傷つけたり攻撃したりする世界はなくなるはずです。
誰かを幸せにする前に、まずあなた自身を幸せいっぱいにして下さいね!